Giz'Mo「最近思うこと03:歌の温度」
Giz'Moです。
UNAFES、無事に終わりました。
直前までバタバタで、前日の夜中に掲示物を貼って回ったのも良い思い出に。
でも私だけじゃなくて、浜松という街で音楽に関わって生きてきた全ての人が集結し、力を合わせて成し遂げたイベントでした。
経験と自信が得られた2日間。
きっと、このイベントを乗り越えた浜松の音楽カルチャーは更に成長して行くと思います。
さて今日も書きますね。
最近思うこと。
歌の温度。
「歌の上手い下手って何?」という後輩からの問いに未だに答えられなくて、ここ最近もネットで色んな人の歌を聴いてました。
個人的には「上手い下手って意味なくない?」と思いつつも、その明確な答えが自分の中に無くて。
知りたいポイントは1つだけ。
「歌が上手いと感じる人」の歌は、なぜ受け取り手の自分がそう感じるのか。
その答えを探してみたんです。
色んな人のライブ映像をネットで見るんだけど、なかなか答えは見つからなくて。
で。
Hyolynという韓国のシンガーが最近バンドセットで開催したライブの映像を見た時に「あ、そういうことか」と思えました。
歌の上手い下手を分けるのは、温度だ。
例えば高音のロングトーンで一気に会場が湧くんだけど、それは「高音のロングトーンが上手に歌えたから」では無いんだ。
その瞬間、歌の温度が一気に上昇して会場にいる人たちが巻き込まれて行く。
歌には、温度がある。
別にエネルギッシュな部分だけが「温度が高い」わけじゃない。
静かな部分で声を震わせながら歌う瞬間も、一気に観る人を引き込んで行く。
優しい歌い方にだって温度がある。
もちろん技術がなければ出来ないこともある。
でも、音程やリズムを必死に追いかけてるシンガーには「歌に温度が無い」んだ。
それが「上手い下手を分けてる」と気付いた。
培ってきた練習量で得られた自信がなければ、その温度は人に伝わらないかもしれない。
でも、根本的な部分だけど「伝えようとしていない歌」には魅力が無いんだと思う。
心を動かすことが出来る歌。
それが「上手い」って事なんだと知りました。
自分はどうなんだろう?
ちゃんと舞台に立って、温度のある歌を届けることが出来ているだろうか?
それを考える良い機会になりました。
もう1度、自分のパフォーマンスをしっかり見つめ直します。
Giz'Mo