Giz'Mo「最近思うこと11:期待されてない登山」
Giz'Moです、全然ブログ書けてなくてごめんなさい!
映画の音楽も大詰め。
neiroちゃんの初キャンペーンからの初ライブ(配信)も終わって。
やっと時間が取れる様に!
それでも仕事は無限にやって来るけれど笑、少し心にも余裕が出て参りました。
という事で書いて行きます。
最近思うこと。
期待されてない登山
プロになる前後、周りからの期待は相当な物でした。
また、それは恐ろしい事に「素人が1時間でエベレストを登り切る」に等しい様な、ある種の「奇跡」を期待されていた気がしてます。
一瞬でヒットする事。
来週にはあのテレビ番組に呼ばれる事。
そこにあるのは「未熟さと紙一重の若さ」なのに、多くの人がその若さに奇跡を期待して。
そしてJam9に「奇跡は起きなかった」。
もちろん、時に誰かは奇跡を掴むけれど、それはもう運でしか無くて、例えて言うのなら宝くじみたいな物。
ずっと思ってた。
積み重ねる以外にエベレストを登り切る方法なんて無いだろ?と。
でも積み重ねてるうちに、多くの人が「Jam9は終わった」みたいに言い始めるのね。
一瞬で奇跡を起こせなかったから。
そして今、強烈に厳しい上り坂に差し掛かってる。
コロナ禍で「水を失い」CDからサブスクへの切り替わりで「食料を失い」音楽の在り方まで大きく変化したことで「地図を失い」それでも退路の無い強烈な坂道が目の前にある感じ。
絶望的という言葉がピッタリな今の状況で、それでもなぜか楽しいのは「誰にも奇跡を期待されてない」からだと思う。
登った分だけ進む。
耐えた分だけ希望がある。
そして何より、ここまで積み上げてきた自分の力を信じてあげられる程度の経験値もある。
きっとこの数年間は「最も苦しい局面」だ。
誰の目に見てもギブアップが妥当であろう今を、どんな面白いアプローチで乗り越えてやろうか考えるだけでワクワクする。
きっとね、どんな仕事も一緒。
若い頃は過度に期待され、それに応えられないとNGを突きつけられ、それでも続けようとする人間に世間は冷たい。
例えるなら、新しいお店に人が群がり、1年後に誰も行かなくなり、それでも潰れずに頑張ろうとすると「なんで潰れないんだろう?」なんて言われる物です。
それでも積み重ねて登り続けないと「さわやか※」にはなれないんだよね。
※静岡県最強の飲食店。
新入りのneiroちゃんに「奇跡が起きて売れたら良いね」とよく話します。
でも、それは宝くじみたいな物だよとも伝えてます。
積み重ねた先にしか、答えは無い。
そう思ってます。
Giz'Mo